「国民の信頼や理解得られていない」高校生が意見 IAEAグロッシ事務局長と直接対話 福島

東京電力福島第一原発で処理水の海への放出が始まってから初めて、IAEAのグロッシ事務局長が福島県内を訪れ、富岡町では高校生の疑問に答えました。

主催したハッピーロードネット・西本由美子理事長「とにかくみんな不思議なこと、疑問があったらどんどんぶつけてください」

13日にグロッシ事務局長が訪れたのは、富岡町の「学びの森」。そこで待っていたのは、福島県内の高校生およそ120人です。この企画は、処理水の海洋放出などについて高校生たちが抱える疑問をグロッシ氏に直接聞いてもらおうと開かれたもので、およそ1時間にわたり行われました。

高校生「東電の相次ぐトラブルや政府の対応の悪さで不信感が強まり、国民の信頼や理解が得られていないように感じる」 グロッシ事務局長「対応をめぐってはある程度完璧というレベルまでいかないという、そこに色々な困難があるのはその通り」

高校生「処理水放出を最後までやり遂げ、見届けなければいけないのは私たち」 グロッシ事務局長「われわれ全員が様々な状況によって生じた色々な影響と結果を負わなくてはならない」

参加した高校生たちは「直接対話することの重要性」を実感していました。

磐城高校・神谷菜月さん「グロッシさんの根拠のある答えや真摯な向き合いに勇気をもらった。意見をもとに自分の中で考えて自分なりの答えを見つけていけたらいいと思う」

© 株式会社テレビユー福島