どう変わる?JR東日本のダイヤ改正 上越新幹線は最終20分繰り上げ、北陸・敦賀直通は5往復 「快速アーバン」上りは全廃 前橋―沼津間が1本で

 JR東日本のダイヤ改正が16日に行われる。高崎支社関係では上越新幹線の終電時刻が20分繰り上がる。下り最終列車「たにがわ477号」が「午後11時東京発、午後11時56分高崎着」から「午後10時40分東京発、午後11時36分高崎着」に変わる。同支社は地震や老朽化対策工事の作業時間を確保する目的だとして理解を求めた一方、地元の群馬県高崎市は利便性が下がることなどへの懸念を示していた。

 繰り上げに伴い、最終列車から接続する在来線として午後11時45分高崎発の両毛線前橋行きを設ける。同新幹線は新潟行き最終も20分繰り上がり、午後9時20分東京発「とき347号」となる。

 一方、北陸新幹線の金沢―敦賀間が同日延伸開業し、北陸方面へのアクセスが向上する。高崎に停車して敦賀までを結ぶ列車は長野以北で停車駅が多い「はくたか」タイプで、日中に上下5往復設定された。最速の「かがやき」タイプは高崎には停車しないものの、東京―敦賀間を最速3時間8分で結ぶという。「かがやき」を利用する場合は長野で乗り換えが必要になる。

 在来線も一部で変更がある。高崎線では上野―熊谷間を快速運転する「快速アーバン」について、上りを全廃して各駅停車に置き換える。下りについては午後8時以降の上野発を取り止める。下りが一部残るため、「快速アーバン」の名称自体は残る。

 これに伴い、高崎線内を快速運転する上り列車は、池袋・新宿方面に直通する湘南新宿ラインの系統のみとなる。同支社は快速が減る改正について「快速で乗車人員が多くない列車があったこと、快速の前後で各駅停車の乗車人員が多いデータがあったことなどから、線区全体で利便性の向上を図った」としている。

 一方、群馬と上野・東京方面を結ぶ上野東京ラインの系統では、前橋―沼津(静岡県沼津市)間を1本で結ぶ長距離列車が設定された。午後7時13分前橋発、同11時35分沼津着で、群馬、埼玉、東京、神奈川、静岡の1都4県、241キロを4時間22分かけて結ぶという。これまでも高崎―沼津間を結ぶ列車はあったが、改正でさらに長い列車が設定されたことになる。

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