ヤーマン、24年4月業績予想下方修正 中国減速で美容機器が不振

Maki Shiraki

[東京 14日 ロイター] - 美容・健康機器メーカーのヤーマンは14日、2024年4月期通期の業績予想を下方修正した。通期の営業利益予想は前回の65億円から16億6000万円へ引き下げた。

国内では物価高、内外の政情不安や自然災害などで消費者心理が低下。新商品群のシェーバー・ヘアケアへの投資もまだ先行し、売上貢献につながらなかった。中国では福島第一原子力発電所の処理水問題に端を発した日本製品買い控えが響き、美容機器販売が想定以上に落ち込んだ。供給網見直しや運営効率化などでコスト削減にも努めたが、原材料費や人件費の高騰などにより利益を圧迫した。

配当については株主還元を強化するため、前回予想から引き上げた。期末を1株当たり4.75円(前回予想4.25円)とし、中間の4.25円と合わせ年9.00円(同8.5円)とする見込み。

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