鳥取県議補選15日告示 新人3人で2議席を争う選挙戦へ

欠員2となった鳥取県議会鳥取市選挙区の補欠選挙は15日告示、新人3人が激しく争う選挙戦となりそうです。

吉田正氏(65) 無所属・立民など推薦
「今の世の中、政治、どうなのかなと考えた、働く者の代表として出馬するのは自分だと決断した。」

最初に立候補を表明したのは、無所属の新人で立憲民主党などが推薦する連合鳥取職員の吉田正さん、選挙では政党の候補の支援に回ることの多い連合が候補擁立に動いたのは、若者の政治離れや政治とカネの問題に危機感を抱いたからです。

選挙戦では、労働者の権利を守り、働く人を大事にする社会の実現などを訴え、立憲民主、国民民主、社会民主の3党が推薦しています。

玉木裕一氏(46) 維新
「こんな時こそ日本維新の会のしがらみのない政治と身を切る改革を、議員自らが襟を正ししっかりと改革に向かう覚悟を示す、この風が県政に必要ではないかと考えています。」

日本維新の会の新人、玉木裕一さんはこの補欠選挙に立候補するため、おととし11月にトップ当選を果たした鳥取市議会議員を辞めました。
補欠選挙になったのは政治不信につながる不祥事があったからと県政の刷新を訴え、公約として議員報酬カットや議員定数削減などに踏み込みます。

維新の組織力は未知数ですが改革への熱意を伝えて得票に結び付けたい考えです。

山本暁子氏(42) 無所属・自民推薦
「若い力で女性の目線で新しい力を県政に届けていきたい、それを反映させたいと思って、この度出馬を決めました。清廉潔白に何事も公正にそういう立場で活動していきたい」

無所属の新人、山本暁子さんは、東京からUターンして猟師とITエンジニアをしている異色の経歴の持ち主です。
ジビエなどに関する情報発信もしていた山本さんを自民党県連が推薦の形で実質的には擁立した格好で、公明党県本部も14日支持を決めました。
選挙公約にはIT技術で支える地域づくりや子育て・教育支援、農林水産業の振興などを挙げ、若さや唯一の女性候補である点もアピールポイントにして選挙戦を戦います。

鳥取市選挙区が欠員2となったのは、逮捕や有罪判決により県議2人が辞職・失職したからで、県議会のマイナスイメージを打ち破る力を持つ議員の登場が待たれます。
補欠選挙の告示は15日、24日の投票日に向け、2議席を新人3人で争う9日間の激しい選挙戦が予想されます。

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