使用済みペットボトルを原料に再資源化/津山市にサーキュラーペット津山工場が完成【岡山・津山市】

使用済みのペットボトルをペットボトルの原料に再資源化する工場が3月14日、岡山県内で初めて津山市に完成しました。津山市くめ字団地に完成したサーキュラーペットの津山工場です。
この日、竣工式が行われ、関係者がテープカットなど行いオープンを祝いました。
サーキュラーペットは、環境ビジネスを展開するヴェオリア・ジャパンと三井物産、セブン&アイ・ホールディングスの3社による共同出資の会社です。
津山工場は、中四国地方や関西方面などへのアクセスの良さを考慮し、中国自動車道院庄インターチェンジの西およそ4キロに建設されました。
工場では、西日本エリアの自治体やJRの駅、商業施設などから回収されたキャップや使用済みのペットボトルを分別、洗浄。熱で溶かした後、ペレット状のPET樹脂に製品化し、大手飲料メーカーなどに販売します。
こうしたPET樹脂の再資源化に特化した工場は岡山県内で初めてです。
サーキュラーペットによると、国内では年間およそ64万トンの使用済みペットボトルが回収されているということで、そのうちおよそ4万トンを工場で引き取り、2万5000トンのPET樹脂を製造する計画です。
サーキュラーペットの喜田知克社長は「二酸化炭素排出量の削減や脱炭素社会の実現に貢献していきたい」と話しました。
工場は試験稼働を経て遅くとも今年5月には本格稼働するということです。

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