長崎県警チーム 捜査部門で初優勝 警察庁主催のサイバーコンテスト

サイバーコンテストのサイバー捜査部門で初優勝した県警チームのメンバー(前列右から2、3人目)=長崎県警本部

 2月に開かれた警察庁主催のサイバーコンテストで、長崎県警チームがサイバー捜査部門で初優勝し、警察庁長官表彰を受けた。13日、県警本部で中山仁本部長に優勝を報告し、今後の犯罪捜査に生かす決意を語った。
 同コンテストは、各都道府県警の代表がサイバー捜査に必要な知識と技能の向上を図るため、2016年から毎年実施し8回目。
 サイバー捜査部門には昨年11月の予選を経て、26チームが決勝に進出。1チーム3人が不正アクセス行為者の特定などの問題を解き、正解数や速さなどをオンラインで競った。
 県警チームを代表して、サイバー犯罪対策課の濵﨑大介警部補(43)と浦上署生活安全課の中村尚記巡査部長(35)が、中山本部長から賞状を受け取った。濵﨑警部補は「優勝経験を今後に生かしたい」、中村巡査部長は「高度化する犯罪に対応できるように精進していく」とそれぞれ話した。
 サイバー犯罪対策課によると、昨年、フィッシングによる不正送金事件が前年比18件増の21件発生。被害総額は計1662万円(前年比1568万円増)に上った。同課は「メールなどで送られてきたURLの安全を確認せずにパスワードを入力することなどは危険」と注意を呼びかけている。

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