引っ越しの挨拶をしたら「勤め先は? 役職は? 出身校は?」→ 面倒な『ご近所付き合い』マナーにうんざり

最近では引っ越しの挨拶をしない人も多いですが、地域によっては近隣住民に挨拶をしないと、トラブルの原因になることもあるそうです。どんな人が住んでいるのか知っておくことも大切ですよね。今回は、知人から聞いた引っ越し挨拶にまつわるエピソードをご紹介します。

近隣住民に引っ越しのご挨拶

夫の転勤により、地方の郊外に引っ越したA子家族。小さな子どもがいたため、迷惑をかけるかもしれないと考えて、家族で近隣住民に挨拶をしておくことにしました。
ある家に挨拶に行ったとき、A子たちは戸惑う事態に遭遇しました。その家の住人のB美から勤め先や役職、出身校など、個人情報を根掘り葉掘り聞かれてしまったのです。

個人情報を教える必要はあるの!?

「近所の人にそんな細かいことまで教える必要はあるの?」と疑問に感じたA子。ぼやかして切り抜けようとしましたが、しつこく尋ねてきて帰してくれません。
困った様子のA子たちを見て、B美は「うちは長く住んでいて、この地域のまとめ役なの。地域の治安維持のために、どういう人が住んでいるか知るのは必要なことだから」と説明してきました。

ここまではっきりと言われると、A子たちは強く拒否することができません。隠そうとすると「何か後ろめたいことでもあるのでは?」と疑われそうですよね。
A子たちは、しぶしぶながら聞かれた情報を教えたのです。

なんでみんな知ってるの!?

その後、A子夫婦はさらに驚かされることになりました。B美に伝えた情報がその地域に拡散されているのです。しかも凄まじいスピードで。
近所の人たちが当たり前のように自分たちの個人情報をネタに話しかけてきてあ然。
「この地域にはどんなルートがあるんだよ!」とA子たちはビビってしまいました。

余計なアドバイスにゲッソリ

A子たちが一番うんざりしたのが、近所付き合いに口を出されたこと。
「〇〇さんは大学のOBだから親しくしたほうがいい」「△△さんはライバル会社勤務だから距離をとったほうがいい」などと、アドバイスをしてくるのです。
親切心なのかもしれませんが、A子はあまりの面倒くささにゲッソリ。
「そうなんですか、気を付けます」と愛想笑いを浮かべて言いながら、「そんなこと知るか!」と心の中で叫んでいるのだとか。
まだ来たばかりではありますが、早く別の土地に転勤が決まれ! と、心の底から願っているそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子

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