「2024年問題」で関東自動車16日から県央の一部路線バス減便 東武鉄道とJR各社はダイヤ改正

3月16日は、交通機関で大規模なダイヤ改正が行われます。このうち栃木県内で路線バスを最も多く運行する関東自動車は、いわゆる「2024問題」に対応するため、県央地域のバス路線の一部を減便します。

関東自動車には県内におよそ520人の運転手がいますが、厚生労働省は、長時間労働を是正するために拘束時間の上限や休憩時間などを定めた改善基準告示を改正し、4月1日に施行します。

この「2024年問題」に伴い、運転手の労働時間を短くするために今回の減便に踏み切ったもので、同じ理由でバスの本数を変えるのは初めてだということです。

対象の68路線のうち、平日は92便、土曜日は141便、日曜祝日は89便減らし、全体では4.9%の減便です。廃止路線はありません。

具体的には、卸団地線の日曜祝日ダイヤと、おもちゃのまち=獨協医大病院線、自治医大病院線の土曜・日曜祝日ダイヤの全便運行を取りやめます。そのほかの路線は運行本数の見直し、運行区間の短縮、夜の最終便の時刻繰り上げなどで対応します。

関東自動車は「運転手不足もあり、やむを得ず減便することになった。現在のサービスレベルを維持できるように努めていきたい」と話しています。

16日は、鉄道もダイヤ改正が行われます。このうち東武鉄道はスペーシアXを2編成増やして4編成とし、毎日運転する列車を2往復から6往復にします。

北陸新幹線の敦賀延伸が最大の話題のJR各社も16日ダイヤ改正を行い、県内関係では東北新幹線の増発のほか、宇都宮線の夜に運転していた快速列車を利用状況に合わせて各駅停車に見直します。

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