市貝町副町長選任見送り 4月にも非常勤参与採用の意向示す

 【市貝】定例町議会は、入野正明(いりのまさあき)町長が提出を目指した副町長選任の人事案が提出されないまま15日、閉会した。入野町長は議会の同意が不要な一般職で非常勤の「参与」を置くため、4月にも開く臨時議会で月額20万円余りの給与費を計上する一般会計補正予算案の議決を目指すという。

 入野町長は2009年11月に初当選以降、財政難を理由に副町長を置かず、3期目の18年10月から置いた副町長が21年11月21日に任期途中で辞任してから再び空席になっていた。

 取材に対し入野町長は「2月まで3、4人に副町長を打診したが、いい返事をもらえなかった。『参与ならできる』という方に週3日勤務の参与を提案して受けていただけた」と話した。予定者は町内在住、元県職員の60代男性という。

 今議会開会中に開いた議員全員協議会で4月採用の意向を説明したが、当初予算の審議と並行して追加の補正予算案を審議することに「違和感がある」と難色が示されていた。

 入野町長は「参与にはしっかりした権限はないが、県や広域行政事務組合の副町長会議に出てもらえる。一日も早く来てもらい、いろいろアドバイスをもらいたい」などと述べた。

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