エステ感覚で受けられると人気の施術「ハイドラフェイシャル」と「ケミカルピーリング」とは?

毎日の洗顔で汚れはきれいに落ちているでしょうか。肌に残っている不要なものを取り除く施術が、自費診療の美容医療にはあるそうです。今回のテーマは、「ハイドラフェイシャル」と「ケミカルピーリング」。どうたいクリニック美容皮膚科院長の岡部圭介医師と、設楽敦子看護師に、お話を伺いました。

★ほくろ・いぼをとりたい人は★

ダウンタイムがほぼないので、 気軽に受けられるところが人気

自費診療の美容医療では、それぞれの悩みに応じた施術が提供されます。
「シミの5タイプとは?」や「4種類のシワをケアするには?」の記事などで説明してきたように、同じシミ、シワでも肌の状態やできた原因などによって、最適な治療法が異なるのです。

でも、比較的多くの人が受けやすい施術があります。

「マチュア世代で比較的受けやすい施術があります。それが今回紹介する“ハイドラフェイシャル”と“ケミカルピーリング”です。
この2つの施術は肌に残っている不要なものを取り除く施術で、エステ感覚で受けられます。

“エステ感覚で”というのは、それぐらい気軽に受けられる、ダウンタイム(=施術後の痛みや腫れ、テープや絆創膏を貼っての保護など)がほぼない(個人差があります)、という意味です」(岡部先生、以下同)

ちなみに、肌をこすると肝斑やシミの原因になります。そのため美容医療では、いわゆるマッサージのような施術は行いません。

毎日のクレンジングや洗顔で、落としきれない汚れをオフ

クレンジングや洗顔で肌についた汚れを落とすことが、スキンケアのファーストステップ。ただ“ちゃんと洗っているつもり”でも、毛穴に詰まった汚れや古い角質は、セルフケアではなかなか落とすことができません。

“いつもと同じスキンケアをしているのに、何だか肌の調子がいまいち”“このごろメイクのりが悪い”のは、毛穴に汚れが詰まっていたり、古い角質が残っていたりするせいかもしれません。

「“ハイドラフェイシャル”と“ケミカルピーリング”はふだんのお手入れでは落としにくい汚れや角質をしっかりと落とす施術です」

ハイドラフェイシャル

美容液の水流で、毛穴の汚れを洗浄し、さらにうるおいを補給します。“美容医療を受けてみたいけれど、どれを試していいかわからない”という美容医療ビギナーにはいいでしょう。

1回で毛穴の汚れが落ちたのが実感でき、定期的に受けることで、健康的な皮膚のターンオーバー(=肌の細胞が生まれ変わるリズム)を促すことができます。

<こんなお悩みに>
□毛穴のつまり、汚れ、黒ずみ
□毛穴の開き
□肌のくすみ
□肌のざらつき、ごわつき

どんな施術?

チップを肌にあて、渦巻水流&バキューム、塩酸グルサコミン、乳酸やサリチル酸など薬液の効果で、肌に負担をかけることなく毛穴の奥に詰まった汚れ、角質、皮脂の除去をします。
同時にハチミツエキス、低分子ヒアルロン酸などで保湿をします。

施術に関する注意点は?

ほぼなし。
ごくまれに肌の赤みなどを感じる場合があります。

ケミカルピーリング

肌のターンオーバーは28日周期ですが、この周期は加齢やストレスによって乱れ、遅くなっていきます。古くなった角質が残っていると、肌がくすむだけでなく、化粧水などの有効成分が肌に浸透しにくくなるのでスキンケアの効果もダウン!

「ケミカルピーリングは薬剤によって角質層に働きかけ、古い角質をオフ。肌のターンオーバーを促進し、化粧水や乳液などの有効成分が浸透しやすい肌に整えます」

<こんなお悩みに>
□たるみや毛穴が目立つ
□肌のくすみ、ごわつき
□化粧水などの入りが悪い

どんな施術?

古い角質を薬剤の力でクリーニングする施術です。薬剤を塗布して、一定時間おいて、ふきとったり、洗い流したりします。

ハイドラフェイシャル同様、1回の施術で肌がツルンとするのを実感できます。ピーリング後に栄養成分を導入する施術を組み合わせると、さらに肌が元気になります。

施術に関する注意点は?

肌の赤み、ひりつきなどを感じる場合があります。


監修者
どうたいクリニック美容皮膚科院長・慶應義塾大学形成外科専任講師 岡部圭介

静岡県浜松市出身。2004年 慶應義塾大学医学部卒業。2014年 同大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。同大学形成外科助教を経て、2016年から慶應義塾大学形成外科専任講師。専門は先天性顎顔面疾患の手術治療、きずの治療など。
【所属学会】日本形成外科学会(専門医・指導医)、日本創傷治癒学会(評議員)、日本創傷外科学会(専門医)、瘢痕・ケロイド治療研究会(理事)、日本再生医療学会、日本褥瘡学会、血管生物医学会

監修者
どうたいクリニック美容皮膚科看護師長 設楽敦子

北里大学看護学部卒。北里大学病院中央手術室に11年間勤務。出産・子育てを経て、どうたいクリニック入職。韓国の美容医療事情にも精通している。

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