世の中には他人を利用して、自分だけ得をしようという人がいます。今回は、筆者が実際に経験した「セコいママ友」のエピソードをご紹介します。
いつも予約係をしたがるママ友
同じ幼稚園のママ友Aさんとは、特別仲が良いわけではないものの、ランチ会で一緒になる機会が多い間柄です。
ママ友たちでランチ会を開こうという話になると、Aさんは率先して「私がお店を予約しておくよ」と言ってくれます。
私は「いつも予約をしてくれてありがとう」といつも親切なAさんに感謝していました。
本当は無理しているのでは?
ただ、さすがに毎回Aさんに予約をしてもらうのは申し訳ないと思った私。本当は面倒だけど、誰も予約すると言わないから、仕方なくAさんが予約係をしてくれているのかもしれない。
そう考えているうちに、またランチ会を開くことになりました。
そこで「今回のランチ会は私が予約係をするよ。いつもAさんに頼んでばかりで申し訳ないから」と、私はAさんに言いました。周りのママ友たちも、「私もAさんにお願いしていて悪いと思ってた」と頷きます。
みんな協力ありがとう♡
これに一瞬キョトンとしたAさん。その後、笑いながら得意げにこう話したのです。
「気にしないで、私ポイント貯めてるから。自分が代表者としてアプリで予約すると、人数分のポイントが入って超お得なんだ。みんなのおかげで、もうすぐ旅行に行けそうなの!」
Aさんの言葉に、私やママ友たちはビックリしました。確かにママ友5、6人で複数回ランチ会をすれば、それなりのポイントがAさんの元に入ってきそうです。
Aさんのポイ活に自分たちが利用されていたなんて……と思う反面、私たちの代わりに予約係をしてくれていたのだから、何も文句は言えませんでした。
正直セコいと思ってしまった
ただ、ポイ活のために予約係をしていることを、わざわざ私たちに打ち明ける必要はあったのでしょうか? 聞かれたのでとっさに言ってしまっただけでしょうが、真実を知らないままなら「いい人だな」とずっと思えていたのに……。
自分のお金がAさんのポイントになっているのだと思うと、とても嫌な気持ちになりました。悪いことをしているわけではありませんが、せめて他人にバレないようにやってくれたらな、と思うのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる