春の5Kに要注意 春分の日は真冬の寒さ戻り日本海側で大雪 黄砂飛来のおそれも

 春の5Kとは、春に増える頭文字がKから始まる「花粉」「乾燥」「強風」「寒暖差」「黄砂」のことを言う。この先は広い範囲で「春の5K」に注意が必要になりそうだ。

東京都心は午前中から20℃超え 初夏の暖かさ続く

 きょう17日(日)昼間は、雨やくもりの所でも暖かい空気が流れ込む影響で平年より気温は高くなりそう。宮崎は20℃で4月上旬並み、金沢は17℃で4月中旬並みの見込み。
 また、日差しが多く届く東京都心は午前11時過ぎに20℃を超えており、最高気温は22℃の予想。仙台は19℃まで上がり、それぞれ5月上旬並みとゴールデンウィーク頃のような初夏の暖かさになりそうだ。

 ただ、日差しの届く所を中心に「花粉」は非常に多く飛ぶ見通し。スギ花粉だけではなく、ヒノキ花粉も飛び始めているため万全な対策が必要だ。また、晴れる所では空気は「乾燥」するため火の取り扱いや、のどや手肌のケアにも気を配りたい。
 夜は冬型の気圧配置が強まるため、北陸から北の日本海側では雪の降る所が多くなりそう。北風が強まるため「強風」にも注意が必要で、局地的にはふぶくおそれがある。

あすは気温急降下 激しい寒暖差に注意

 今夜からあす18日(月)にかけて強い冬型の気圧配置が続き、北陸から北日本の日本海側では雪が降りやすく、局地的な大雪に注意が必要。「強風」への注意も続ける必要がある。
 また、暖かい空気から平年より冷たい空気に入れ替わるため、晴れる所でも「寒暖差」が大きくなりそうだ。最高気温は前日より大幅に下がり、東京都心は13℃、名古屋は11℃の予想。冷たい北風が強く吹くため、体感温度はさらに低くなる可能性がある。なお、晴れる所では「花粉」大量飛散や空気の「乾燥」も続く見通し。

春分の日は寒さ・大雪に加え黄砂飛来のおそれも

 春分の日の20日(水)は強い寒気が流れ込むため、真冬並みの寒さになりそうだ。強い寒気の影響で、20日(水)から21日(木)は日本海側を中心に大雪となるおそれがある。また、20日(水)は太平洋側でも雪が降り、大阪や名古屋など市街地でも雪が降りそう。全国的に「強風」にも注意が必要となり、祝日の交通機関に影響が出るおそれがある。

 加えて、20日(水)は大陸から「黄砂」が飛来する可能性がある。西日本から東日本を中心に、雨や雪のあとは車などに黄砂が付着するなど影響が予想される。車に黄砂が付着した場合は、タオルで拭くと車体に細かなかすり傷がつくおそれがあるため、こまめな水洗い洗車や高圧洗浄による洗車をした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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