今回も強烈!メキシコ代表、「鷲の羽」デザインの新ユニフォーム発表 薄緑色のアウェイは「ヘビ柄」に

メキシコサッカー連盟(FMF)とキットサプライヤーのadidasは14日、コパ・アメリカ2024に向けたメキシコ代表の新ユニフォームを発表した。

Mexico 2024 adidas Home

メキシコ代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム

2024新ホームユニフォームは驚きのダークレッド(※adidas公式は「マルチカラー」表記)を基調としたデザインが登場。赤系がホームに使われるのは、少なくとも1960年代以降では初めての可能性がある。

ダークレッドに差し込むようにしてグリーンを配し、“現代のメキシコらしさ”も忘れない。今回のカラーは新旧メキシコの共演だ。

現在ではメキシコのユニフォーム=グリーンというイメージだが、1950年代までは深みのあるレッドがホームの色だった。これは宗主国スペインを意識したものだったが、国家のアイデンティティという点を考慮して国旗色のグリーンに変更したと言われている。

以来レッド系はアウェイやサードに使われることはあっても、ホームに使われることはこれまでなかった。

パンツとソックスはどちらもディープレッドを採用し、全身を同色でまとめる。

ちなみにディープレッドのホームユニフォームは、1930年と1950年のワールドカップで着用している。今回の採用は、ある意味で原点回帰と言えるのかもしれない。

そして色と同じくらいに注目されているのが、シャツ全体を覆う模様。これはメキシコのシンボルでありエンブレムにも描かれている鷲の「羽模様」を、“アレブリヘ”という動植物をモチーフにする伝統民芸品風にデザインしたものだ。

なお、日本の一部メディアではこのデザインを「孔雀の羽模様」と伝えているが、それは完全に誤り。adidasでも公式に「鷲」と説明している。

伝統的なメキシコの模様は、同時に発表となったアウェイユニフォームにも使われている。こちらも民族的なデザインだ。

Mexico 2024 adidas Away

メキシコ代表 2024 adidas アウェイ ユニフォーム

新アウェイユニフォームは、リネングリーンという明るめの濃淡グリーンをベースに採用。女子代表チームの2023アウェイモデルに近い色合いとなっている。

非常に民族的なグラフィックは、メキシコ国章に登場する蛇のウロコをメインに、同じく国章に描かれている鷲の羽などをモチーフとしている。淡く鮮やかで美しいデザインだ。

ホーム・アウェイのどちらにも背面の首元には、メキシコのアステカ文明で崇拝された文化神・農耕神「ケツァルコアトル」を描く。その正体は“羽毛のある蛇”とも“蛇の姿をした鳥”とも言われるアステカ文明の最高神である。

パンツはシャツと同じリネングリーンに。ソックスは現時点で正式な色名は不明なのだが、オフホワイトに近い色のように見える。

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6月から7月にかけてアメリカ合衆国で開催されるコパ・アメリカ2024。メキシコはグループBに所属し、エクアドル、ベネズエラ、ジャマイカと対戦する。

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