「監督に迷いがあるのはいいこと」森保監督の采配が裏目に出たイラン戦。回想した主将の遠藤航がそう語った理由

「史上最強」ともてはやされた陣容で先のアジアカップに臨んだ日本代表は、周知の通り、準々決勝でイランに1-2と敗れ、まさかのベスト8敗退となった。

そのイラン戦では、55分に1-1と追いつかれた後、森保一監督は67分に前田大然と久保建英を下げて三笘薫と南野拓実を投入して勝負に出たものの、プレスが掛からなくなって余計に押し込まれる展開となった。

また、この試合で明らかに精彩を欠いていたCBの板倉滉が、クリアミスの後に痛恨のPKを献上。結果的に、交代させなかった判断がこちらも裏目に出た。

ABEMAで3月16日に公開された「遠藤航 挑戦者からの逆転劇」で、元日本代表DFの槙野智章氏と対談した森保ジャパンのキャプテン遠藤航は、そのイラン戦についてこう見解を述べた。

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「イラン戦の後半は、当たり前ですけど、監督も迷いがありながら、選手交代や戦いやっている。ただ、迷いがあるというのはすごくいいこと」

なぜ迷いがあるのがいいことなのか。リバプールのMFは「それだけ戦術の幅とか選手交代の幅が広がっているということだと思う。あとは、そこの決断をチームとしてその都度やっていく」と語っている。

指揮官が迷うほど選択肢があったのはプラス材料という見解だ。ただ、その判断が奏功しなかった。主将は、「アジアカップまでは、いろいろなオプションを持って、それをトライしていく時期だった」とも話しており、そうした選択肢を森保監督がどうピッチに体現させていくか。指揮官の手腕が改めて問われそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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