【ガーデニング】春の鉢植え7選 何度も咲く四季咲き性の花も!

桜の便りが聞こえてきたら春のガーデニングシーズンも本番です。お庭がなくてもベランダや玄関先で鉢植えを楽しみませんか。かわいらしい花を1鉢飾るだけで、明るい気分になり、気持ちもグッと弾んできます。今から植えつけると5月までたっぷり楽しめてお手頃です。

★草と木の違いを知って栽培上手に!★

鉢花とポット苗の違いを知っておこう!

園芸店に並んだ花々を見ると、口径15㎝ほどのプラスチックの鉢に入った鉢花と、口径10㎝ほどのポリポットに入った苗があるのに気づきます。お値段はやはり鉢花のほうがお高い設定。

鉢花はこのまますぐ飾れるような見ごたえあるサイズに育ててあり、花数もたくさん咲かせた状態です。ポット苗はこれから鉢や花壇で育てるための状態ですが、すでに花を咲かせて選びやすくなっています。

植え替えなどしないですぐ楽しみたいなら鉢花を選びましょう。ポット苗はすぐに満開とはいかなくても、好みの花や葉ものと寄せ植えしたり、いくつかの苗を集めて大鉢に仕立てたりする楽しみがあります。

鉢植えで楽しみたい春の花7選

夏越しできると秋や来年も楽しめる【オステオスペルマム】

開花期/1~5月、9~11月 草丈/20~40㎝(鉢植えで)

以前はピンクの濃淡の花色が中心でしたが、近年はベージュ系のニュアンスカラーや花弁がスプーン状になったユニークな花形の品種も登場。オステオスペルマムは多年草ですが、見た目で区別しにくい仲間のディモルフォセカは一年草なので、購入の際には確認を。

幾重にも巻く花弁がゴージャス【ラナンキュラス】

開花期/3~5月 草丈/30~60㎝

本来は秋植え球根ですが、春先に開花株の鉢花が出回ります。幾重にも巻いた花弁がゴージャスで目を引きます。近年は草丈が高く花弁が開いた花形の`ラックス′という品種も人気です。従来種の球根は夏越しが難しかったのに対して、植えたまま夏越しできる多年草タイプ。

切り花で人気の花を鉢植えでも【ガーベラ】

開花期/4~11月(真夏以外) 草丈/15~60㎝

葉が地際に集まり、花茎だけが伸びて咲くため、切り花でよく見かけますが、コンパクトなタイプが鉢植えでも店頭に並びます。夏と冬をのぞいて何度も咲く四季咲き性なのが嬉しいポイント。咲き終わった花がらを摘むことで次々に新しい花を咲かせてください。

秋から初夏まで咲き続ける【ネメシア】

開花期/10~5月 草丈/15~30㎝

長く親しまれてきた鮮やかな花色の一年草に対し、近年は多年草タイプが宿根ネメシアと呼ばれて、多く出回っています。四季咲き性が強く、花色はニュアンスのあるものが主流です。ただ、多年草といっても比較的短命で、暑さには弱いので真夏は風通しのよい場所に。

春の日差しを集めて咲く【カレンデュラ】

開花期/12~5月 草丈/10~30㎝

地中海沿岸地域の植物ですが、日本でも古くからキンセンカの名で親しまれてきました。最近はハーブとしてポット・マリーゴールドとも呼ばれます。品種によっては冬も咲き続け、オレンジ色や黄色の花が日差しを集めて輝きます。初心者でも育てやすい丈夫な花です。

植えっぱなしで毎年咲いてくれる【アネモネ】

開花期/2~5月 草丈/20~40㎝

秋植えの球根植物ですが、ラナンキュラス同様に芽出し球根が早春から出回ります。赤や藤色、ピンクや白など、花色が豊富で、ふんわりした花形がすてきです。小さな球根から次々に花が咲きあがります。夏には地上部が枯れますが、植えっぱなしで翌春も開花します。

愛らしい春の鉢花の決定版! マーガレット

開花期/11~5月 草丈/30~100㎝

晩秋から初夏まで愛らしい花が咲き続けます。かつては白い花弁(舌状花)に黄色の花芯(頭状花)が一般的でしたが、今はピンクやクリーム色など、春らしいパステルカラーが楽しめます。じつは草花ではなくて低木なので、伸びすぎたら切り戻して姿を整えましょう。

かわいい花を次々に咲かせ続けるには

店頭に並ぶポット苗をポットから取り出すと、根がパンパンに張っていることがあります。この状態は根詰まりといって、水や養分が吸い上げにくく、株は生育できない状態です。できるだけ早くひとまわり大きな鉢に植えつけ、根をさらに伸ばして株を元気に育てましょう。

株がよく育つことで花は次々に咲きます。咲き終わった花は見栄えをそこない、タネを結ぶと次の花が咲きにくくなるので、早めに摘み取ります。

鉢の表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりします。日光によく当たる場所で育てることも、開花をうながすポイント。
ちょっとしたお手入れや気遣いで、この春はたくさんの花を楽しみましょう。

※2023年3月15日に配信した記事を再編集しています。


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