Kanishka Singh
[ワシントン 17日 ロイター] - 国連児童基金(ユニセフ)は17日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃で死亡した子どもの数が1万3000人を超えたほか、多くの子どもが深刻な栄養失調状態で「泣く力もない」状況にあると報告した。
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は米CBSニュースの番組で、「このほか数千人が負傷し、どこにいるか特定すらできない。がれきの下になっている可能性もある。世界の紛争の中で、これほど多くの子どもが死亡した例はかつてない」と述べた。
また、「深刻な低栄養性貧血の子どもを収容している病棟を訪れたが、病棟全体が完全に沈黙していた。乳児を含む子どもたちには、泣く力すらないからだ」と語った。
さらに、ガザへの支援車両派遣は「官僚制度の極めて大きな課題がある」と指摘した。
ガザでの死者数や食料危機を巡っては、支援物資搬入を妨害しているとして、イスラエルへの国際的批判が高まっている。