栃木県内で救急車の出動件数増加傾向 スムーズな救急搬送を行うための研修会

とちぎテレビ

栃木県内で救急車の出動件数が増加傾向にある中、患者の搬送をスムーズに行うための研修会が17日、宇都宮市の県消防学校で開かれました。

研修会は、救急現場での患者の観察と医師とのコミュニケーションのスキルアップを目的に行われたもので、県内11の消防本部の救急隊員など合わせて約90人が参加しました。

参加者は、患者の意識障害や腹痛など様々な場面を想定し、通報を受けてから搬送先の病院が見つかるまでを実践形式で訓練しました。

県消防防災課によりますと、県内の救急車の出動件数は2022年に9万1484件と過去最多を更新する一方、救急隊は、団塊世代の退職により経験が浅い若い隊員の割合が増えています。

そのため、医師とのコミュニケーションがうまく取れなかったり、患者の観察が不十分だったりして、搬送が遅れてしまうケースがあるということです。

隊員たちは、指導救命士や医師からアドバイスをもらいながら、命を救うことにつながる専門技術の習熟に取り組んでいました。

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