Guy Faulconbridge
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、北大西洋条約機構(NATO)と直接衝突すれば第3次世界大戦の一歩手前を意味すると警告した。大統領選勝利を受けて記者会見した。
ウクライナへの将来的な地上部隊派遣を排除しないとしたマクロン仏大統領の発言や、ロシアとNATOの衝突の可能性について問われ、「現代世界では何でもあり得る」と回答。「全面的な第3次世界大戦の一歩手前になるのは誰の目にも明白だ」と述べた。そうしたシナリオを望む人はほとんどいないとの見方も示した。
同時に、NATO軍関係者が既にウクライナに入っていると主張し、戦場で英語とフランス語が話されているのをロシアは把握していると述べた。
ウクライナがロシア大統領選を前に同国への攻撃を強め、国境地帯を砲撃していることに関連し、ウクライナ東部ハリコフ州制圧が必要と考えているか問われると、攻撃が続けばウクライナ領内に緩衝地帯を設置してロシアの領土を防衛すると言明。
「適切と判断した時点で、現在ウクライナ政権下にある領域にある種の『衛生地帯』を作らざるを得なくなる可能性を排除しない」と述べた。詳細には踏み込まなかったものの、外国製兵器がロシア領に到達するのを阻止できる広さが必要になる可能性に言及した。