韓国で空前の“大谷翔平フィーバー”はなぜ起きた? 地元紙の見解は…「彼ほど韓国国旗の絵文字を多用する日本人選手はいない」「最高の外交官だ」

韓国での大谷翔平の人気が止まる所を知らない。3月17日に行なわれたロサンゼルス・ドジャース対キウム・ヒーローズ戦で、大谷翔平は2打席とも空振り三振に終わったが、大谷には大きな歓声や拍手が送られた。

隣国で巻き起こっている空前の“大谷フィーバー”は、大谷の韓国に対する姿勢が大きいと地元紙『The Chosun Daily』が指摘している。「大谷の“韓国愛”は口先だけではない。彼はストーリーを含むインスタグラムでの投稿に、4回も韓国国旗の絵文字を付けた写真を投稿。そのうち3回は韓国に来る前に投稿されたものだ。779万人のフォロワーが韓国国旗を目にした」と伝えた。

「大谷はソウルシリーズを記念したロサンゼルス・ドジャースの投稿写真のなかで、韓国で流行しているミニハートのジェスチャーをし、韓国到着直前の風景写真にも韓国国旗を忘れなかった。到着後にソウルシリーズを発表した投稿にも、それは見られた」
同紙によると、韓国野球界の人物が「大谷ほど韓国国旗の絵文字を多用する日本人選手は見たことがない」と語ったといい、MLB韓国シリーズは地元ファンの間では“大谷シリーズ”という愛称がついているという。

また同紙は、大谷の“韓国愛”を示す根拠として、「韓国文化に精通している」点も挙げた。「彼は2018年のMLBキャリア初期に、韓国車ヒュンダイのソナタに乗っていたのは有名で、さらに韓国ドラマ“イカゲーム”を観ていたことも明かした」と記載。ソウルシリーズの関係者は、「大谷は日本最高の外交官かもしれない」と語ったとも報じた。

ドジャースの大谷は、18日の韓国代表戦でも「2番・DH」で出場する。大谷への熱狂的な応援はこの試合でも見られそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社