トランプ氏、NATO防衛せずと再表明 「公平な負担なければ」

Kanishka Singh

[ワシントン 19日 ロイター] - トランプ前米大統領は、欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国が防衛費をさらに負担しない限り、米国はロシアによる将来の攻撃からNATO加盟国を防衛しないと改めて述べた。

トランプ氏は先月、サウスカロライナ州で開かれた選挙集会で、過去に会談したNATOの主要加盟国の首脳から、もし同国が拠出金を払わず、かつロシアから攻撃を受けた場合に、米国が防衛してくれるかとの質問をされ、「私はあなた(の国)を防衛しない。逆に、彼らに好きなようにするよう伝えるだろう。拠出金は払わなければならない」と回答した。

トランプ氏は19日に公表された英GBニュースとのインタビューで先月の発言を擁護した上で、米大統領選挙において民主党のバイデン大統領がこの発言を使用したとしても気にしないと言及。「彼らがそれを使っても気にしない。なぜなら、私が言っていることは交渉の一形態だからだ。米国がNATOの大部分を負担しているのに、なぜ大金を持っている国々を守らなければならないのか」とした。

NATO加盟国が適正に負担するようになれば米国はNATO加盟国を防衛するのかとの質問に対しては「その通りだ。米国は自国の公平な負担を支払うべきで、他国の分ではない」とした。

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