迫力満点! 防波堤に「アラカブ」 卒業記念壁画 平戸・生月小6年が制作 長崎

防波堤に描いたアラカブの壁画と生月小6年生ら=平戸市、生月漁港

 長崎県の平戸市立生月小(大石信弥校長、79人)の6年生13人が卒業を記念して学校近くの生月漁港沖合の防波堤に迫力満点のアラカブ(高さ4メートル、幅10メートル)を描いた。同校の卒業記念壁画は本年度で11作目。
 同校の6年生は2013年度から毎年、防波堤で壁画を制作。漁業が盛んな生月の主要魚種を画題にしており、原案は市立生月中の元美術教師が毎年、提供している。
 壁画制作は生月小PTAと生月漁協、生月地区まちづくり運営協議会が協力した。同協議会は原画を基に防波堤のサイズに拡大した下絵を用意。同漁協は画材準備、作業用足場設営と下描きを担当した。
 6年生は3学期中に2回、同漁協が用意した漁船で漁港岸壁から数十メートル沖合の防波堤に渡り、壁面に作品を仕上げた。久冨陽稀(ひより)さんは「みんなと協力して描くことができた」。岳下和花(のどか)さんは「防波堤で絵を描くのは初めてで、楽しかった」とそれぞれ話した。

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