たんの吸引や経管栄養など日常的な支えを必要とする「医療的ケア児」(医ケア児)を受け入れている宇都宮市道場宿町のあいせんの森保育園で20日、卒園式が行われ、医ケア児2人を含む10人が学び舎を巣立った。看護師や保育士の配置や体制を整え、同園では初の医ケア児の卒園児となった。
卒園した医ケア児は、消化器関係の病気がある大矢楓(おおやかえで)ちゃん(6)と、歩行支援を必要とする針山(はりやま)あめりあちゃん(6)。
楓ちゃんは点滴用のリュックを背負い保育証書を受け取り、あめりあちゃんは歩行器を使い級友と入退場。「体を心配してくれてありがとう」「お世話になりました」の言葉に両親や先生が涙する場面もあった。