「田舎で育った場合のアスリートは…」大谷翔平の通訳・水原一平氏の“電撃解雇劇”に為末大氏が言及!「いいように転がされてしまいます」

3度のオリンピックに出場し、男子400メートルハードルの日本記録保持者でもある為末大氏が自身のX(旧ツイッター)を更新。大谷翔平の通訳を務める水原一平氏がロサンゼルス・ドジャースから違法賭博で解雇された報道を受け、若いアスリートに起こりがちな問題について言及した。

まず、為末氏は「今回の大谷さんの話とは関係なく(いやないこともないですが)ですが、ふと思ったので」と書き出し、「一般的に、アスリートが有名になり始める年齢は18-24歳あたりで、そこで以下のようなことが起こります」としたうえで、以下の5点を挙げた。

・先輩や昔の同級生が保険を売りにきたり、お金を貸して欲しいとお願いされる
・いろんな人を紹介される
・その中にグレーゾーンの人が混ざっていることもある。紹介する人は先輩だったりするのでややこしい
・マネジメント事務所から連絡がある
・会社を作る必要が出てきた場合、よくわからないまま株主の比率が決まる
為末は「田舎で育った場合のアスリートは、昔と同じように素直に生きているといいように転がされてしまいます」と指摘すると、続けて「それで傷ついた人は今度は警戒心が強くなり、とにかく知っている数人だけで固めようとしますが、それはそれで身内と近くなりすぎて問題が起きたりします」と見解を述べた。

「難しいのはそれが競技に集中している時であり、さらに20代の経験がない若い時にやってくる点です。相談しようにも、スポーツの中にそんな経験がある人も少ないです。言いにくいことも多い」

最後に為末は、「最近は少しマシになっていると思いますが、それでもやっぱりちらほら困っている話を聞き、なんとかできないだろうかと考えています」とつらい胸の内を明かした。

構成●THE DIGEST編集部

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