兼六園来園者10万人切る 2カ月連続

2カ月連続で来園者が10万人を割り込んだ兼六園=2月

  ●22年以来

  ●金沢城公園も苦戦

 兼六園の2月の来園者数が9万7250人(前年同月14万2809人)となり、1月の7万1398人(同11万6427人)に続いて10万人を割り込んだことが県のまとめで分かった。能登半島地震の影響とみられ、2カ月連続で10万人を下回るのはコロナ禍の2022年6、7月以来となる。

 金沢城公園も1月3万1600人(同10万710人)、2月8万8600人(同13万6040人)と苦戦した。2カ月連続で10万人を割り込むのは、2022年1、2月以来だった。

 兼六園は地震で複数の石灯籠が倒れるなどし、1月2~4日に休園。金沢城公園は石垣26カ所が被災した。その後、再開したものの、観光客が減った影響で、来園者も大きく減ったとみられる。

 県は今後、熊本地震の際の熊本城と同じく金沢城公園でも石垣の復元作業を公開していく方針で、土木部の担当者は「金沢城二の丸御殿のVR(仮想現実)映像を新たに公開し、観光支援策の北陸応援割も始まった。観桜期が近づいており、回復を期待している」と話した。

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