「人間ではない」生徒に暴言、のぞき見 岩手県教委が懲戒処分

 岩手県教委は21日、生徒に対して不適切な言動を繰り返した中部教育事務所管内の県立高の50代の男性教諭を停職5カ月、入浴施設でのぞき見をした沿岸南部教育事務所管内の小学校の50代の男性教諭を減給2カ月(10分の1)とするなど、計3人を懲戒処分にした。

 県教委によると、県立高の教諭は2022年度から23年8月まで、授業中に「この問題が分からないものは人間ではない」「ADHDだからこんな問題も解けない」などと不適切な発言をしたほか、授業前に「欠席が多いと進級できなくなるぞ」と話し、生徒の座っている椅子を蹴ったりした。他の教員への告げ口を止めたこともあるという。

 小学校教諭は21年5月24日午後4時10分ごろ、大船渡市内の入浴施設を利用後に、屋外から女性浴室の遮蔽(しゃへい)シートをずらしてのぞき見をした。防犯カメラで不審な動きが見つかり、警察に通報された。

© 株式会社岩手日報社