安中市で「未来構想フォーラム」開始 山本一太知事が安中市長と対談 群馬モデル発信に注力

岩井安中市長(右)と意見を交わす山本知事

 山本一太知事が県政の方向性を語る「県未来構想フォーラム ネクストステージ」が21日、群馬県安中市の市文化センターで始まった。山本知事がトップセールスや群馬モデルの発信など注力する事業を説明したほか、岩井均安中市長と移住施策や子育て支援などについて意見を交わした。

 山本知事は冒頭、限られた予算で最大限の効果を目指す「ワイズスペンディング(賢い支出)」や透明性の高い県政を追及していることを説明した。

 今後は長期滞在型観光の「リトリートの聖地」化や、環境と経済を両立させる「グリーンイノベーション」の事業に力を入れると強調。「世界最先端の地方行政を実現して地方から日本を変え、世界に影響を与えたい」などと力説した。

 岩井市長は碓氷峠の鉄道施設群の世界遺産登録を目指し、庁内に作業部会を立ち上げたことを紹介。「できる限り(登録の)可能性が高い方法を考えたい。協力してほしい」と要望した。山本知事は「大勢の人に運動を周知することが大事。できることがあれば協力したい」と応じた。

 会場の様子はユーチューブなどでライブ配信された。同フォーラムは同市を皮切りに8月までに県内12地域で開催する。日程や参加申し込み、ライブ配信の視聴は専用ホームページ(https://www.pref.gunma.jp/page/622888.html)へ。

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