スーパー強盗事件で「実行役」の男(29)を起訴 広島・福山市

去年12月、広島県福山市のスーパーマーケットで現金が強奪された事件で、「実行役」を務めたとされる29歳の男が18日、起訴されました。(発表は22日)

強盗と銃刀法違反の罪で起訴されたのは、福山市今津町に住む作業員の男(29)です。

起訴状によりますと、男は、フィリピン国籍で尾道市新高山に住む工員の男(28)と共謀し、去年12月19日午後8時半前、福山市瀬戸町のスーパーマーケットで店員に対し、刃渡りおよそ20センチの包丁を示して脅し、その犯行を抑圧した上で、現金およそ52万円を奪い取ったとされます。

その際、フィリピン国籍の男は、布を巻いた拳銃のようなものを突きつけながら、「お金、出して」などと言ったとみられています。また、起訴された男は、業務などの正当な理由がないのに、上記の包丁と、筒に入れた別の刃渡りおよそ20センチの包丁1本を携帯したとされます。

広島地検は、起訴された男の認否を明らかにしていません。

この事件で、警察は、男と、28歳の男、住所不定で工員の男(52)の3人を強盗と建造物侵入の疑いで逮捕・送検していました。このうち「運転手役」を務めたとされる52歳の男は18日に処分保留で釈放されています。

逮捕段階の取り調べに対し、▽起訴された男は「沈黙します」▽28歳の男は「やりました」▽52歳の男は「たぶん僕じゃないと思います」と供述していたということです。

事件当時、現場近くの防犯カメラには、2人組の男が駐車場に止まっていた軽乗用車の後部座席に乗り込み、逃走する様子が映っていて、この映像などから3人が特定されたということです。

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