癒やしの音色被災地へ届け 避難の仲谷親子ら出演 南砺で復興支援コンサート

歌声を披露する響子さんとピアノを演奏する美千代さん=南砺市福野文化創造センターヘリオス

 能登震災支援コンサート(富山新聞社後援)は23日、南砺市福野文化創造センターヘリオスで開かれた。能登半島地震で被災し、輪島市から南砺市へ避難したピアノ教室経営の仲谷美千代さんと長女でメゾソプラノ歌手の響子さん親子らが出演し、癒やしの歌声と音色で会場を包んだ。

 仲谷さん親子は、震災から果敢に立ち上がる人への応援をテーマにした第2部「ここから」の最後に登場し、息の合った歌と演奏で、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」やオペラ作品「君よ知るや南の国」「くちなし」を披露した。

 氷見第九合唱団は「今ここに」と、日本の唱歌メドレーを歌い上げ、宮城県出身でギター弾き語りの森加奈恵さんは東日本大震災を念頭に「今度は私たちが応援する番です」と来場者に語りかけた。

 犠牲者への鎮魂をテーマにした第1部「祈り」には富山、石川の奏者や声楽家らが出演した。収益は被災地復興の義援金に充てられる。

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