常盤貴子さん「必ずまた来る」 奥能登で活動、被災者と交流

記念撮影に応じる常盤さん(中央)=珠洲市直小(常盤さん提供)

 北國新聞でエッセー「月がきれいですね」を連載中の俳優常盤貴子さんが23日までに、能登半島地震後、初めて奥能登の被災地を訪れ、炊き出し支援などを通じて被災者と交流した。被災者の姿に逆に励まされる場面もあったといい、「たくさんの人と触れ合うことができて良かった。必ずまた来ます」と話した。

 輪島が舞台のNHK連続テレビ小説「まれ」に出演した常盤さんは、当時のスタッフと17~19日に輪島、珠洲両市を訪問。知人の支援団体が行う炊き出しを手伝ったり、被災者の求めに応じて記念撮影したりした。「まれ」のロケセットなどを展示していた輪島市の朝市通りの「輪島ドラマ記念館」は全焼したが、同館前のケーキのオブジェは奇跡的に残っており、常盤さんらはスポンジなどで汚れを取り除いた。

 珠洲市では「まれ」を見て育った女子中学生が常盤さんの訪問を喜んだといい、常盤さんは「あの笑顔は私をやる気にさせてくれた」と振り返った。

© 株式会社北國新聞社