名称は亡くなった生徒の名前から「TSUBASAモデル」に 教員の不適切指導再発防止最終案まとまる 岩手県教委

2018年に岩手県立不来方高校バレーボール部の男子部員が自殺した問題を受けて、県教育委員会が再発防止策の最終案を取りまとめました。

県教委と外部委員による再発防止策の策定委員会は24日に12回目の会合を開き、前回の会合とパブリックコメントの意見を反映させた最終案を示しました。2018年に不来方高校バレーボール部の新谷翼さんが顧問教諭からボールを顔に投げつけられたり、暴言を繰り返されたりして自殺した問題を受けて「岩手モデル」として策定が進められてきた再発防止策は、二度と同じようなことが起きて欲しくないという遺族の意向も踏まえて「TSUBASA(つばさ)モデル」と名付けられました。

最終案では教職員などの不適切な指導の根絶に向けて教職員や管理職の責務と共に研修などを通して適切な指導方法を身に着けさせることなどが明記されています。また、来月から県教育局長直轄の組織・服務管理監を新設し、再発防止に向けた取り組みを点検・指導しながら、時代の変化に合わせて改正していくとしています。

(翼さんの父 新谷聡さん)
「研修とか伝達の仕方の工夫が必要だと思います。一回読んでわかる方もいるでしょうし、なかなか理解し辛い方もいると思うので、時間はかかると思いますがしっかりと実施レベルに落とし込んでもらえれば、価値のあるものになると思う。」

県教委は24日の会議で出た意見も反映させたうえで、できるだけ早い時期に再発防止策を完成させ県内の各学校に周知を徹底することにしています。

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