穴水応援のかきまつりに人波 小松駅前で1万8千個

コンロでカキなどを焼いて味わう来場者=小松駅前の小松市民公園

 「能登穴水復興支援!ジャンボかきまつりin小松」(北國新聞社後援)は24日、小松駅前の小松市民公園で開かれ、穴水町で被災した養殖業者などから仕入れた能登産カキを求める大勢の家族連れらでにぎわった。ピーク時には約2時間待ちの行列ができる人気ぶりで、約1万8千個が販売された。来場者は炭火焼きコンロで焼きたてを味わいながら、能登復興を願った。

 焼きガキにするための蒸しガキ、カキフライ、かきめしなどが提供された。炭火焼きコンロ45個が置かれたテントは来場者で混み合い、会場に香ばしい匂いが漂った。飲食の10ブース、キッチンカー5台にも行列ができ、能登復興を掲げた日本酒やクラフトビールなどに人気が集まった。

 同僚4人と訪れ、1人20個ずつカキを味わった小松市矢田野町の団体職員潟中亮太さん(24)は「小松で能登を感じることができ、復興にもつながる良いイベントだ。今後も小松から能登を支える機会が増えればいい」と話した。

 珠洲市飯田町出身で金沢市の会社員畑中香蓮(かれん)さん(24)は、子どものころに穴水町恒例の「雪中ジャンボかきまつり」に行ったことがあると振り返り「穴水よりも混んでいるようで楽しい」と笑顔を見せた。

  ●4月は加賀市で計画

 有志でつくる「かきまつりin南加賀実行委員会」は、能登でかきまつりを再開できるまで南加賀で開催を継続する方針で、4月は加賀市で計画している。

 能美市や金沢市で飲食店を経営する笹津浩二実行委員長(57)は「想像を上回るにぎわいになり、能登復興を願う来場者の気持ちが伝わった」と語った。

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