イスラエル、ガザ北部住民帰還の容認示唆 停戦交渉で

[エルサレム 24日 ロイター] - イスラエルは24日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡る交渉で、ガザ北部から南部に避難しているパレスチナ人の帰還を認める用意があることを示唆した。

カタールとエジプトが仲介する交渉は、6週間の停戦の見返りにガザでイスラム組織ハマスに拘束されている人質130人のうち40人を解放する案を軸に進められている。

ハマスは恒久停戦とイスラエル軍撤退の約束を取り付けたい考えだが、イスラエルはこれを拒否。

ハマスはまた、北部のガザ市とその周辺地域から南へ逃れた数十万人のパレスチナ人避難民の帰還も求めてきた。

イスラエルは当初、これを拒否していたが、その立場は軟化していると、交渉の報告を受けたイスラエル政府高官が語った。

「避難民の一部の帰還について協議に応じる用意がある」と高官は述べた。イスラエルのメディアは、女性と子どもの帰還に限定されるだろうと報じている。

高官によると、イスラエルは40人の人質とイスラエル拘束下の700─800人のパレスチナ人を交換することにも原則合意した。最終決定は、重大な攻撃への関与で長期刑を科されている民兵組織幹部が拘束者に何人含まれているかによるとした。

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