全日本中学生バドミントン選手権で福島県2年連続V ふたば未来の男女で編成 パリ五輪出場確実の「先輩」から刺激

 都道府県対抗の第24回全日本中学生バドミントン選手権大会は22日から24日まで、大分市のレゾナック武道スポーツセンターなどで開かれ、ふたば未来の男女で構成する福島県チームが優勝し、2年連続11度目の栄冠に輝いた。

 日本バドミントン協会の主催。各都道府県の代表49チームが出場し、男女のシングルスとダブルス、男女混合ダブルスの5試合で勝敗を競った。

 福島県は23日の予選リーグで沖縄、島根をともに5―0で下し、予選1位で通過。16チームが進出した24日の決勝トーナメントでは1回戦で石川、2回戦で香川、準決勝で広島をいずれも3―0で下し、1ゲームも落とさず決勝に進んだ。

 埼玉との決勝では男子ダブルスが敗れたものの、女子シングルスの佐藤心彩、女子ダブルスの上野優寿・伴野碧唯組、男子シングルスの芦田潤平が勝利し、3―1で頂点に立った。

 3ゲームまでもつれる接戦を制した芦田は「決勝は前回の対戦では負けた相手だったので、勝ててうれしい」と声を弾ませた。フットワークの良い相手をネット際へのヘアピンショットやエンドライン際を狙うロブで攻め立て、翻弄した。

 ふたば未来は東京電力福島第1原発事故の影響で休校した富岡高の流れをくむ中高一貫校だ。今大会に臨んだメンバーは大会前、富岡一中、富岡高出身で、混合ダブルスでパリ五輪出場を確実とした渡辺勇大、東野有紗組が合宿で来県した際に練習を見学。一つ一つの基礎練習に集中し、一切手を抜かない「ワタガシ」ペアに大きな刺激を受けた。

 芦田も大先輩の姿を見て自分の課題は何なのか、常に考えて練習に取り組もうと思ったという。「技術を磨き、8月の全中でシングルスと団体の2冠を狙う」と力強く言い切った。

© 株式会社福島民報社