郡山一中が3年ぶり2回目の日本一 季の音3位 郡山高、郡山七中入賞 声楽アンサンブル

日本一の文部科学大臣賞に輝いた郡山一中

 第17回声楽アンサンブルコンテスト全国大会は最終日の24日、福島市のふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で本選を行った。郡山一中が日本一に輝き、新設された文部科学大臣賞を受けた。郡山一中の全国一は2021(令和3)年以来、2回目。福島県勢は季の音(ときのね)=郡山市=が3位・福島市長賞に選出され、郡山高、郡山七中が入賞した。改めて合唱王国ふくしまのレベルの高さを全国に示した。

 中学校部門の予選を1位通過した郡山一中は、本選に出場した16団体の最後に舞台に立った。顧問の小針智意子教諭の指揮で、1年生から3年生までの16人が混声合唱組曲「水のいのち」から「雨」「水たまり」を情感を込めて披露。荘厳な歌声を響かせ、7人いる審査員のうち長谷川冴子委員長ら2人が1位に推し、他の審査員も高い順位を付けた。審査員ヴィタウタス・ミシュキニスさんが選ぶ特別賞も獲得した。

 3位の季の音は「Locus iste(この場所は神の造りたまえるところ)」など生誕200年を迎えた作曲家ブルックナーの3曲を歌い、洗練された音色で聴衆を引き付けた。

 2位・知事賞は倉敷少年少女合唱団(岡山県)、4位はCancaoNova(奈良県)、5位は不来方高(岩手県)だった。

 県、県教委、実行委員会の主催。中学校、高校、小学校・ジュニア、一般の4部門に過去最多の129団体がエントリーした。県勢は中学校に4団体、高校に3団体、一般に1団体が出場した。本選には各部門で金賞を射止めた団体が進んだ。

 第18回大会は来年3月20日から23日まで、福島市音楽堂で開かれる。

3位・福島市長賞に選ばれた季の音

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