「生徒の衣服に触れることで近い存在になれると感じて続けた」 女子生徒の制服の匂いを嗅いだ教諭とキスした教諭を懲戒処分 広島市教委

広島市教育委員会は25日、18歳未満と知りながら少女にキスをした30代の男性教諭を懲戒免職処分にしたと発表しました。処分は11月10日付。また、女子生徒の制服をかぐなどした市立中学校に再任用されていた教諭(63)に、今月7日付で、停職6か月相当の懲戒処分をしていたことも明らかにしました。

広島市教委によりますと、30代の教諭は、広島市立学校に勤務していて、去年9月から10月にかけて、少女が18歳未満であると知りながら、校内や自分の車の中で、複数回にわたり、少女の身体を抱き寄せキスをしたということです。

被害少女の保護者からの相談で発覚したということです。

また、指導監督責任で、50代の校長も戒告処分となっています。

市立中学校に再任用されていた教諭(63)については、去年9月からことし2月にかけて、体育の授業中に、女子生徒が着替えをする教室に、無断で複数回侵入し、1人の生徒の制服などを触ったり、匂いを嗅いだりしていたということです。

被害生徒が担任に相談したことから発覚しました。

この教諭は、一連の行為について、女子生徒が着替えをする教室のドアが開いていて、キレイに使っているかが気になって入ったことがきっかけだったとしていて、その後は、生徒の衣服に触れることで生徒に近い存在になれると感じて続けた、短い時間ならバレないと思ったと話したとのことで、懲戒処分を受け辞職したということです。

広島市教委は、これらの事案については、被害者の保護者からの要望で、年度末での公表としたということです。

広島市教委は「本件は、学校教育に対する市民の皆様の信頼を著しく損なうものであり、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、教職員の服務規律の一層の徹底を図り、再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。

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