福島高で梅の若木植樹 枯れ木の後継含む2本、太宰府天満宮から寄贈 福島県福島市

「肥後の駒止」の植樹式に臨む在校生ら出席者

 福岡県の太宰府天満宮の神苑(しんえん)で育てられた梅の若木が福島県福島市の福島高に贈呈され、25日に学校の庭先で植樹式が行われた。枯れた「肥後の駒止」の後継木に加え、樹勢に衰えが見られた「福高の暁」が追加で1本恵与され、10年前に植樹した若木と合わせ6本が育つことになった。

 神事に続き同窓会の芳賀裕会長が「6本が末永く咲き誇り福高生が誇りに思っていただくよう祈念する」と述べ、丹野純一校長、生徒会長の神植大生さん(2年)があいさつした。出席した同窓会や学校関係者、在校生らが、2本の苗木の根元に土をかけ、守り継いでいく思いを新たにした。

 福島高の梅の若木は、東日本大震災に負けず勉学を続ける生徒を勇気づけるため2014(平成26)年に恵与された。福島高が「梅花」を校章とすることから卒業生の働きかけで実現した。昨年の夏過ぎから早咲きの紅梅「肥後の駒止」の元気がなくなり、やがて枯れたため、関係者が手紙を送って再恵与を申し出ていた。

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