8大会連続で五輪出場へ!宮本新会長がエール「重圧を乗り越えてこそ。強国になるために」「誰かがやってくれるじゃなくて」

大岩剛監督のもとパリ五輪出場を目ざすU-23日本代表は3月25日、同ウクライナ代表と北九州で強化試合を実施。後半に佐藤恵允と田中聡がゴールを奪い、2-0で快勝した。試合後、日本サッカー協会の会長に就任した宮本恒靖氏が取材に応じ、オリンピック出場の難しさを語った。

日本はブラジルを破り、マイアミの奇跡を起こしたアトランタ五輪から、自国で開かれた前回の東京五輪まで7大会連続で出場。先輩たちがバトンを繋いできただけに、これから最終予選を戦う大岩ジャパンの選手たちには、小さくない重圧がかかるのは事実だ。

自身もシドニー五輪予選を経験した宮本会長は、その点に関して、次のような見解を示した。

「重圧はあるけど、そういった重圧を乗り越えてこそ次のステージ、フェーズに行ける。選手たちもそういう意識でやっていると思う。やっぱり、サッカーの強国になっていくためには、そういう道を歩んでいかなきゃいけない」

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また、47歳の元日本代表キャプテンは、自身の経験も踏まえ、後輩たちにエールを送った。

「やっぱり、勝つこと。どんな内容であれ、勝利が自分たちに対する説得力を持つ要素になる。佐藤選手は『押し込んだだけ』みたいに言っていたけど、それがあって後半すごく流れも良くなり、強度も上がったから、そういう1つの流れ、きっかけは大事だと思う。

最後の方で、チームの中でのお互いの要求が聞こえてきた。苦しいところを勝ち切るのは、そういうコミュニケーションだと思うから、ぜひそういうところは出してもらいたい。やるべきことをしっかり伝えるとか、誰かがやってくれるじゃなくて、それぞれが発信するのが大事かなと思う」

大岩ジャパンの全員が当事者意識を持って、8大会連続で五輪出場権を掴めるか。運命の最終予選は来月にスタート。グループステージでは中国、UAE、韓国と相まみえ、そこで2位以上になれば決勝トーナメントに勝ち進み、最終的に上位3か国が切符を掴む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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