地域の伝統文化守りたい 福島県伊達市の梁川小4年生、企画書やポスター制作

企画書が展示されているまちの駅やながわ

 福島県伊達市の梁川小4年生児童は、地域の伝統文化を守り、継承するためにどうするかを考えた企画書やポスターを制作した。まちの駅やながわに展示している。

 地域の歴史や文化を知るため、児童は校外学習で梁川城跡などを巡った。ゲストティーチャーとして招いた梁川町郷土史研究会の木村清四郎会長らから、少子高齢化で時代の変化が進み、伝統行事を受け継いでいくことが難しくなっていることを聞いた。

 児童94人が、子どもの目線で地域の大切な伝統文化をどうしたら継承できるかを話し合った。地元の山舟生羽山神社山車祭り、富野八幡神社例大祭、粟野向川原観音様の獅子舞、梁川城跡整備と管理の4グループに分かれて考えをまとめた。

 児童一人一人が行事を調べ、伝統を残すためにできることを企画書にまとめた。伝統行事を描いた絵や写真を使って「梁川城を人気スポットにするぞ」「獅子舞の魅力を伝えよう」と呼びかけるポスターも仕上げた。

 町郷土史研究会とNPO法人梁川町歴史文化財保存協会が児童の思いを市民に広く伝えようと「梁小4年生全員で考えた―残したい、伝えたい伝統文化」と題して、児童が寄せた企画書やポスターをまちの駅やながわに展示している。4月14日まで鑑賞できる。

(県北版)

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