「叩かれてナンボやから」アジア杯8強敗退の森保ジャパンを、遠藤保仁はどう見た?「どっちに基準を置くかといったら世界になる」

先のアジアカップで優勝候補に挙げられていた日本代表だったが、まさかのベスト8で敗退。準々決勝のイラン戦は前半に先制しながらも、後半に2失点。痛恨の逆転負けで大会を去った。

DAZN配信の『遠藤保仁 引退特番 ~走り続けた26年の記録~』で、遠藤氏と松井大輔氏が対談し、様々なテーマでトークを繰り広げたなか、かつてワールドカップにも出場した2人は森保ジャパンについても語った。

遠藤氏はイラン戦に関して、「前半を見て、勝ったなと思った。で、ぼんぼん蹴られて、力負けみたいな感じだった」と振り返る。

同様に相手のロングボールに手を焼き、1-2で敗れたグループステージのイラク戦も観戦したようで、「やっぱり日本って、こっち系に弱いな」と感じたという。

「つなぐチームにはたぶん、強いけど、蹴って、蹴って、フィジカルでどうにか、みたいなのには、ちょっと苦戦するなって」

それでも、遠藤氏は優勝すると思っていた。ただ...。

「イランに勝てれば、って言っていた、俺は。そこを抜ければ100パー、優勝できると思っていたけど。苦戦するのはイランやろうなとは思っていた」

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アジアの頂点を見据えていたが、4強にも手が届かなかった日本。「叩かれていますけど、どうですか?」と松井氏が投げかければ、「いやいやいや、全然」と遠藤氏は意に介さず。自分たちの代表時代も批判されることもあったが、「叩かれてナンボやから」ときっぱりと言う。

遠藤氏は、アジアと世界の戦い方の違いにも言及する。

「俺らの時もそうだけど、アジアの時はボールを持てる。でも世界に行ったら、ボールを持てなくなる。そのギャップはやっぱりあるんじゃない? それに苦しんだんじゃない? どっちに基準を置くかといったら、世界になる」

アジアカップでは悔しい結果に終わったが、遠藤氏は「アジアではダントツで一番、強いと思っているよ、日本が。だから叩かれても、なんとも。タレントもいるし」と期待を寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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