NPOいわき環境研究室(福島県いわき市)、最高賞の国土交通大臣賞 河川基金川づくり団体部門表彰で

内田市長に国土交通大臣賞受賞を報告する原田理事長(中央)、平川事務局長(右)

 河川財団が主催する2022(令和4)年度河川基金川づくり団体部門表彰で、福島県いわき市のNPO法人いわき環境研究室が最高賞の国土交通大臣賞を受賞した。2022年度に取り組んだ「児童・生徒対象の水環境プログラムの実践的活動支援事業」が高く評価された。

 同法人は2007(平成19)年に設立され、地域環境についての調査研究や政策提言、教育活動に取り組んでいる。表彰は2022年度の河川基金採択団体のうち活動成果が優れている団体が対象となった。

 同法人は、2019年の台風19号による水害を契機に、従来の水環境理解学習に加え、水防災学習の支援に取り組んでいる。2022年度に市内の小学校2校などで行った学習支援では、水環境がもたらす恩恵と災害を正しく理解してもらうため、河川の体験模型を使った点などが評価された。今月2日に東京都内で開かれた河川財団主催の「川と人をつなぐ活動成果発表会」で発表し、表彰された。

 原田正光理事長、平川英人事務局長が15日、市役所で内田広之市長に受賞を報告した。原田理事長は「学習支援の活動では、児童に行ったアンケートの結果を元に事業の改善を図った」などと受賞理由を説明した。

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