中国大陸ではすでに黄砂を観測 視程2km未満の“濃い濃度”地点も
27日の日本列島は全国的に晴天となりましたが、28日から29日にかけて、前線を伴った低気圧が日本海と日本列島の南岸を東へと進むため、まとまった雨となる所が多くなります。そしてこの低気圧の背後には「黄砂」が飛来する予想です。
中国大陸ではすでに27日には黄砂が観測されていて、一部では視程(水平方向の見通し)が2km未満の濃い黄砂が観測されています。
27日午後のひまわり衛星画像を見ても、中国大陸では低気圧の通過に伴って巻き上げられた黄砂とみられる茶色いエリアが確認できます。
29日(金)・30日(土)に全国に飛来予想 やや濃い黄砂となるおそれも
気象庁の黄砂飛来予想では、29日(金)・30日(土)は北日本から西日本にかけての広範囲に黄砂が飛来する予想となっています。
黄砂の視程(水平方向の見通し)が10kmを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5km以下となると車や洗濯物などの表面へ付着するなどの影響が目立ち始めます。
現時点での黄砂予想では、西日本ではやや濃度の濃い黄砂が飛来する可能性があります。呼吸器系に疾患がある方やアレルギー体質の方などは今後の黄砂情報にご注意ください。
この黄砂ですが、気象台の職員が、実際に目で見て観測を行う「目視観測」が26日に東京・大阪をのぞいて終了しています。
黄砂が飛来するおそれがある場合、府県情報などの気象情報として注意喚起が行われることもあるようですが、これまでのように観測の統計記録としては残らないことになります。