「あぐらをかいてはいけない」門前の創業117年の老舗菓子店が新たな挑戦 「ストロベリーケーキ」「甘酒食パン」新商品でアピール

長野放送

老舗菓子店の新たな挑戦です。長野市にある創業117年の菓子店がこの春、2つの新商品を出しました。伝統の上にチャレンジを続けています。

善光寺門前に店を構える「太平堂」。今年で創業117年です。このほど、新商品の販売を始めました。鮮やかなピンク色の「ストロベリーケーキ」と県産の米麹を使った「甘酒食パン」です。※1斤594円

客:
「甘酒のパンなんて今まで聞いたことなかったから、どんな味かと思って買いに来た」
「(甘酒食パン)珍しいですよね、食べてみたいと思います」

太平堂は栗をまるごと一粒使った看板商品の「まほろばの月」や、発売から半世紀以上になる「レモンケーキ」(270円)が人気。

門前の老舗として長く親しまれてきましたがー。

太平堂・佐藤務 社長:
「従来の商品だけにあぐらをかいてはいけない。伝統の味は守りながら、進歩させていかなければいけないのは、老舗のこれからの歩みかと思う」

2品はいずれも社内の会議で出たアイデアを商品化したもの。ストロベリーケーキは人気のレモンケーキのスポンジをドライストロベリーを混ぜたチョコレートでコーティング。春をイメージした商品です。

太平堂・佐藤務 社長:
「食べて春を感じるのでは。色もピンクでまさに春の商品」

甘酒食パンは、「飲む点滴」とも呼ばれ、健康や美容を気遣う人に人気の「甘酒」を生地に混ぜ込みました。

太平堂・佐藤務 社長:
「甘酒は100%長野県産の米麹を使いまして、まさに信州甘酒ヘルシー食パン」

(記者リポート)
「もちもちふわふわで、口の中に入れた瞬間、甘酒の甘味と香りが広がってとてもおいしいです」

チャレンジを続ける老舗。コロナが明け門前を行き交う人も増える春、新たな商品でアピールしています。

太平堂・佐藤務 社長:
「昔のままではなくて今の時代にあった老舗でありたい。新しい商品をご賞味いただき、いろんなご意見ご要望を聞かせていただいて、新しいチャレンジにしていきたい」

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