【女の生きる道編】年齢を重ねるとあれこれと悩みがちに…今の自分ができることって?
「役割の変化」を認識しよう
無理をしすぎないことも大切に
若いころは「まだ時間もあるし、頑張ればなんとかなる!」と切り抜けていたことも、年齢を重ねていくうちに「先が見えてきたし頑張れないかも…」と考えてしまいます。年齢を重ねた女性がポジティブに明るく前に進むヒントを、個人から経営者まで70万人のコンサルティング実績を持つHRDコンサルタント・モチベートスピーカーの藤山邦子さんに聞きました。
Q 年を取って周りの人に助けてもらってばかり
いつまでも活躍できる人がうらやましいです
A あなたの長年の経験が役にたつこともある
自分が心地よくいられることを考えよう
まず、自分の役割が変わっていることを認識しましょう。年齢を重ねたことで得たあなたの「経験」を、人に伝えて役に立てることも増えているはず。あなたが気づいていないだけで、実は「与える立場」に変わっているのですから、それはうれしいことですよ。例えば、難しい悩みを相談されて適切なことを言ってあげられなくても、「大変だね」と相手を肯定してあげるだけで役にたっているんです。女性の共感する力は大きな強味になります。
それでも自分はダメだと思ってしまうなら、なぜそう思うのか深堀してみましょう。気づかない間に無理を重ねているのかもしれないし、自分が心地良くいられる場所ではないのかもしれない。思い当たることがあるなら、頑張りすぎないように周りに頼ってみる、自分の良さが生かせる場所に移動してみる。そんなふうに少しずつでいいので自分を労わることをしてみませんか?
こうした悩みを持つ人は真面目な人が多いですね。真面目になるなら「自分の幸せ」に真面目になってみては? 何が自分を喜ばせるのか、自分が心地よくいられるのはどんな場所かを考える。好きなものを食べたら幸せな気持ちになりますよね。その「幸せな感覚」を自分に覚えこませる。やりたいことがあるなら、気持ちが上向いているときに、チャレンジしてみればいいんです。
Q 1日24時間を上手に使えず、翌日へやることを
繰り越してばかり。時間の上手な使い方は?
A 1日、24時間と制限をかけるから苦しくなる
まずは目の前のことに注力を
なぜみなさんすぐに「1日」とか「24時間」などと短い時間で物事を考えてしまうのでしょう? そう考えるときは焦っていることが多いはず。焦っている自分を自覚して、ちょっと立ち止まってみてください。自分自身で「やり遂げることができる私」でありたいと思い込みすぎていたり、周りからそう見られたいと思っていることに気づくかもしれません。無理して何でもやろうとして、結局あれもこれも中途半端…のようなことにならないようにするのが大事です。そのためには何か一つに注力してみましょう。
ではその「一つ」をどう判断するか? それには自分の「軸」が必要です。悩んだら「目の前のこと」「今できること」に注力しましょう。女性は本質を捉えることも得意です。自分の勘を信じて決めてみては。人生なるようにしかなりません。本当に困ったときは必ず何らかの策が見つかるものです。みなさん、今までそうやって切り抜けてきたのではないでしょうか?
あまり考えこまずに、今日を楽しんで良い明日にしていきましょう。
HRDコンサルタント・モチベートスピーカー藤山邦子さんに聞きました
en art&design会長。人材コンサルタントとして顧客は延べ70万人で個人から経営者向けのセミナーを実施。国際プロトコールにも精通しており、幅広い研修を行っている。聖アガタ騎士団Cavaliere。駐日サンマリノ共和国大使館特命全権大使特別顧問。サンマリノ共和国からワインやオリーブオイルを輸入・販売
人生は一度きりです。「今ここ」を大事に、もっと「生きる」ことを感じましょう。「生きている」ってすごいことです。「喜怒哀楽」は人間の重要なエネルギー。悲しいこともうれしいことも全身全霊で感じつくしましょう。AIと共存していく世の中で「感動する力」は人間だけが持つ素晴らしい力なのです。
■エンアート結サンマリノ
TEL 03-5449-0821
日々「これは?」という悩みをプロに聞いてみませんか?下記から応募してください。