パレスチナ自治政府、新内閣発足 ガザの即時停戦と支援が最優先

Ali Sawafta

[ラマラ 28日 ロイター] - パレスチナ自治政府のムハンマド・ムスタファ新首相は28日、内閣を発足させた。ガザ地区での即時停戦とイスラエル軍の撤退を優先課題に掲げた。自治政府の通信社WAFAが伝えた。

アッバス自治政府議長は今月、ムスタファ氏を首相に指名した。同氏は自治政府の改革を進めるほか、外相を兼務してガザの支援と再建を指揮する。

財務相には金融の専門家であるオマル・ビタル氏が、経済相にはパレスチナ企業家連合の元幹部ムハマド・アムール氏が就く。閣僚のうち8人がガザ出身者。

WAFAによると、ムスタファ氏はアッバス氏に宛てた声明で、ガザでの即時停戦とイスラエル軍の完全撤退、同地区への大規模な人道援助が最優先事項と表明した。

「復興プロセスの開始と再建の準備を可能にするために(イスラエルの)侵略と入植活動を停止し、ヨルダン川西岸での入植者によるテロを抑制する必要がある」と指摘した。

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