全身に赤いブツブツ…年度がわりは「じんましん」に注意 環境変化、ストレスがきっかけで発症するケースも

体にかゆみや赤みが出た…それ「じんましん」かもしれません。
じんましんは発症の原因がはっきりしないものも多いと言われますが、特に季節の変わり目、新生活シーズンは注意が必要だと医師は指摘します。

いよいよ春本番。そして新生活が始まる今の時期、ですが…こうした中、気を付けたいのが「じんましん」です。

実は先日…

小林健和キャスター
「先ほど取材を終えてですね、外から帰ってくると、全身にかゆみを感じまして、見てみるとですね、よくわかるのがこちら。手首にじんましんが出ていました」

こちらは先週、小林キャスターが取材を終えて、会社に帰ってきた時に撮影した映像です。

突如、かゆみを伴ったじんましんが体全体に出ました。

小林健和キャスター
「見てください。このように全身…ほんと手首がひどいんですけども、このように足にも出ています」

体調自体は悪くありませんでしたが、なぜ突然じんましんが出たのでしょうか。
鳥取県米子市内の皮膚科で見てもらうと…

いしはら皮膚科クリニック 石原政彦 院長
「おそらく寒暖差とかで、皮膚に散らばっている『マスト細胞』という細胞が反応を起こして、じんましんという症状が起きたと思います」

寒さなどの刺激を受けた後、突如として出るのが「寒冷じんましん」。

膨疹と呼ばれるブツブツや赤みが皮膚に出て、人によって発症期間は様々ですが、発症後、再度寒さなどの刺激を受けると、症状が繰り返し現れることもあるということです。

かゆみにまかせてかき続けると、それが新たな刺激となって悪化する恐れもあるため、症状がひどい場合には飲み薬や塗り薬などで対処します。

じんましんのおよそ7割は原因が分からない「特発性」とされていますが、季節の変わり目で、さらに新年度も始まるこの時期。石原医師は、「体の疲れ」や様々な「ストレス」なども、じんましんの発症のきっかけにつながると注意を促します。

いしはら皮膚科クリニック 石原政彦 院長
「特発性のじんましんと言われるもので、この年度がわりとなると、『体が疲れる』とか『ストレス』であるとかそういうものをきっかけに出ることが多いです」

それでは、発症した場合にはどうしたらよいのでしょうか?

いしはら皮膚科クリニック 石原政彦 院長
「原因がはっきりしている方のじんましんの場合は、それを取り除けばいいわけだけですが、原因不明の特発性の場合は、薬でコントロールする、そういう考え方が大事になってきます。専門医に行って相談するというのが良いと思います」

石原医師によると、じんましんは重症化すると、呼吸困難などの症状も出る可能性があるということで、すぐ治るだろうと決めつけず、まずはかかりつけの皮膚科を受診してほしいということです。

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