西行桜が優美に見頃 大田原・光丸山法輪寺 御朱印帳も製作

見頃を迎えた光丸山法輪寺の西行桜

 【大田原】佐良土の光丸山法輪寺にある「とちぎの名木百選」のシダレザクラ「西行桜(さいぎょうざくら)」が見頃を迎え、優美な花が境内を彩っている。一方、市や那珂川町の地域振興を図ろうと、同寺や那珂川町の関係者らが色鮮やかな御朱印帳を製作した。

 西行桜は、約900年前の平安時代、僧侶で歌人だった西行が奥州行脚の折、寺を訪れ、句を詠んだ桜の子孫とされる。

 寺によると、ことしは平年並みの3月末に開花。一気に花開き、今週末までが見頃とみられる。

 ここ数年、地域の人らが樹勢回復に取り組んできた。若水厚淳(わかみずこうじゅん)住職(41)は「効果が表れ、花付きがよい。西行法師が触れた風景に思いをはせてほしい」と話した。境内の他の桜が咲く10日ごろまで、午後10時までライトアップする。

 一方、御朱印帳は那珂川町白久のまちづくり会社「創生なかがわ」と共に製作。表紙に清流那珂川のほか市、町キャラクターである「与一(よいち)くん」と「なかちゃん」などが描かれている。地区内の神社仏閣などを巡ってもらいたい考え。特別御朱印付きで1冊2500円。

表紙と裏表紙を合わせた状態の御朱印帳

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