「イカの駅つくモール」8日に再開 能登町 時短営業、物販のみ

 地震の影響で休業していた能登町越坂(おっさか)の観光交流施設「イカの駅つくモール」が8日、営業を再開する。当面は物販のみを取り扱い、水曜を除く午前11時~午後2時に店を開ける。地元住民のお返し需要に応えるほか、町外から訪れた災害ボランティアや応援職員に地元の逸品を提供する。

 施設は2020年に開業した。小木港で水揚げされる冷凍スルメイカ「船凍(せんとう)イカ」やイカせんべいなどを販売し、飲食スペースではイカの料理を味わうことができる。21年にはイカの大型モニュメント「イカキング」が設けられ、話題を集めた。

 元日の地震で建物は一部損壊し、津波で内部は浸水した。地震発生から3カ月がたち、固定電話が使えないなどの不具合は続いているが、物販に限って再開することを決めた。林生一郎駅長(45)は「飲食スペースの再開は先となるが、地域に活気を取り戻していきたい」と話した。

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