エンジェルスの“問題児”レンドーンが277日ぶりの安打! 観客は盛り上がるも、米メディアは痛烈皮肉「81試合を消化する間に28.8億円も稼いだ」

ロサンゼルス・エンジェルスの“問題児”アンソニー・レンドーンが、ついに今季初安打を記録した。

現地4月5日、本拠地で行なわれたボストン・レッドソックス戦に「1番・三塁」でスタメン出場したレンドーンは、第4打席に内野安打で出塁。昨年7月3日以来となる277日ぶりのヒットに、観客からは大きな歓声が沸いた。

今季は5試合に出場するも、無安打、1四球、5三振と苦戦。無論、打率は「0.00」と悲惨な数字を記録していた。2020年から7年総額2億4500万ドル(約371億円)の大型契約をエンジェルスとかわすも、近年は怪我の影響で結果が伴わず。昨年は出場43試合にとどまり、「球界最悪の不良債権」との評価を受けている。しかも昨年オフには、「野球はシーズンが長すぎる」などと衝撃発言をし、ファンから反感を買った。

この日は初回に空振り三振に倒れると、ブーイングを浴びていたレンドーン。その後も一邪飛、四球と快音が聞かれなかったが、6回2死無塁の場面でついに待望の瞬間が訪れた。

3番手右腕ジョシュ・ウィンコウスキーの初球にバットを当てると、打球はサードへのボテボテゴロだったものの、必死の形相で一塁を駆け抜けてセーフに。地元ファンから大きな拍手が巻き起こった。
今季22打席目にして、意地で記録した内野安打。この場面について米野球データサイト『Codify Baseball』は、公式Xで「7月3日以来のアンソニー・レンドーンのヒットだ!エンジェルスが81試合を消化する間に彼のヒットはなく、その間に1900万ドル(約28.8億円)も稼いだ」と皮肉った。

昨シーズンまでチームを牽引した大谷翔平は、オフにロサンゼルス・ドジャースに移籍。投打で貢献していた二刀流スターの流出は、エンジェルスにとって大きな痛手となっており、この日は6対8で敗れ3連戦の初戦を落とした。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社