【シンガポール】OCBC銀のCEO報酬、23年は13.6億円[金融]

シンガポールのOCBC銀行のヘレン・ウォン最高経営責任者(CEO)が2023年に受け取った報酬は、前年比8%増の1,210万292Sドル(約13億5,500万円)だった。OCBCが年次報告書で明らかにした。現地3大銀行のトップでは2番目の水準となった。

23年の基本給は144万2,400Sドルで前年から据え置きだった。ボーナスが18%増の635万2,800Sドルとなったほか、株式報酬も18%増の423万5,200Sドルと2桁増加した。諸手当は6万9,892Sドルで前年から9割減となった。

OCBCの23年12月期決算は、純利益が前期比27%増の70億2,100万Sドルとなり、初めて70億Sドルを突破した。売上高に相当する経常収益は20%増の135億700万Sドル。純金利収入が25%増と大幅に拡大したことが収益を押し上げた。

国内の銀行では、UOB銀行のウィー・イーチョン副会長兼CEOの報酬が最も高く、前年比12%増の1,593万Sドルだった。最大手DBSグループ・ホールディングスのピユシュ・グプタCEOは27%減の1,123万Sドル。傘下のDBS銀行でシステム障害が発生した責任を取る形での大幅減額となった。

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