「県内一の米どころ」早くも田植え 大田原の関谷さん方 コシヒカリとなすひかり「たくさん食べて」

丹精して育てた苗を田植え機に運び、作業する人たち=8日午前10時40分、大田原市滝岡

 栃木県内一の米どころ大田原市で一足早い田植えが、同市滝岡、農業関谷明政(せきやあきまさ)さん(42)方で始まっている。

 関谷さんは約40ヘクタールで、コシヒカリと県北地域を中心に生産されているブランド米「なすひかり」を生産する。作付面積が広大なことなどから毎年JAなすの管内の農家に比べて早い、4月上旬に田植えを行っている。

 8日は曇り空で時折雨が降る中での作業になったが、関谷さんたちは田植え機を使って、手際よく13センチほどの苗を約2ヘクタールの田んぼに植えていった。今年は気温が低く、苗の成長が平年と比べて遅かったという。

 関谷さんは「米作りは大変な作業の連続だが、みなさんに喜ばれるようなおいしいお米を作るので、たくさん食べてほしい」と話した。

 田植えは5月末まで毎日行い、8月末の収穫を予定している。

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